ようやく完成しました☆
このマシンにも乗ったアレジ、偶然なんですが今年またルマンにチャレンジすることになりました。
フェラーリの実質的なワークスチーム、AFコルセからのエントリー。なんかサラッとしか読んでませんけど「ボクは他のドライバーと車を共有するのは初めて〜」みたいなことを言ってるようですが・・・彼の中ではこの1989年のルマンチャレンジはあまり記憶にないんでしょうか(^^;
さて、まずは全体像から。
前回の更新時の記述と多少重複しますが、今回はパーツを置き換えてみたり、穴を開けてみたり、元キットのダメな部分をほとんどすべて自分の手で加工してみたんです。
ボディフォルム自体はいじってないものの、ボディ右側面が膨らんでいて変だったので、モールドごと削り落したところが苦労の始まり。でも、今でも加工しておいて良かったと思ってます。なんだか、あれで火がついたというか、素組みではなく自分の手をこんなに加えて作ったキットって初めてな気がするので。
キットのいたるところに落とし穴があったおかげで自分が頑張った、頑張れたような気がします。
リアのアップ。
ここはテールライトをアクリル棒で置き換えてみました。こうやって拡大するとライト側面も塗装すべきだったなと反省しますね(^^;
でも、原寸だとあまり気になりません。この写真ですら数倍に拡大されちゃってますからね。。。
その隣のテールランプ(?)はBBRのF1用テールライトのジャンクパーツを貼り付けてます。
サイドのエキパイは元々はモールドだけで表現されていたもの。
それをくりぬいてそこに太さの違う2本の真鍮パイプを適当に差し込んで再現。なかなかいい感じ。出来れば実車通りに斜めに生やせばよかったなと思ってちょっと反省。
サイドポンツーンなどからの排熱アウトレットの底には黒ベタデカールを貼ってそれなりに見えるようにしてみました。ダクトの中までボディカラーだとさすがに変だけど、底面以外も全部黒くしちゃうのはもっと変。だから折衷案ですね。
給油口はZモデルのF1用のものにコンバート。これ、初めて使ったけどかなりいい感じ。
この加工、自分で94年以降のF1作る時のルーティーンワークになりそうな予感。どんどんお金がかかるようになってしまう、自分の基本工作…(^^;
窓関係は…黄ばんだバキュームにデカールを貼り、窓の形に切りだすのはかなり大変でした。
以前書いた通り、今回はデカールがボロボロ過ぎたためにリキッドデカールフィルムをこれでもかって言うほどに塗りこんだんです。そしたらフィルムの層が厚くなったからか、デカールを水にくぐらすと全部丸まっちゃって貼るのがとても大変な代物になってしまったんです。
だから、そんな丸まっちゃうデカールをバキュームパーツをボディに付けてから貼る自信なんてもちろん皆無で…だから、仕方なく切り出す前の状態のバキュームを塗装し、そこにデカールを貼り、念のためクリアコート。こんなこと、ホントはやりたくなかったけど今回はやむを得なかったと今でも思う。
でも、その割にうまく行ったかなと。大きくデカールが書けてしまうことも無かったし。ま、とは言っても他の人には勧められない方法です。ホントあくまで応急的な方法だと思います。
エンジンカウルの上にある「TAKEFUJI RACING TEAM」の後ろにあるシルバーのフタ。
これ、何のフタなんだろう?この車のこの部分の資料が無くてここは空想モデリングだけどそれっぽく仕上げてみました。ここもキットではモールドが掘ってあるだけだったけど、穴を開けて真鍮パイプを通して、先っちょを瞬着を詰めて丸くしてフタっぽくしています。
ちなみにこのフタ、Sparkでは黒で再現されてます。でも、Sparkの考証が正解だとは限らないし(※実際、いろいろ資料を照らし合わせてみると全然違う部分とか結構あるんです)、この部分に限らず他のチームの962も参考にして製作してみました。
タイヤとホイールもちょっと問題があった部分。
製作における問題点は以前書いたとおりだけど、それ以前に「この色でいいのか?」という根本的な問題。このキットのインストではリアホイールは真っ黒になってるし、自分が信じてる1枚の写真はリムがシルバーではなくホワイトだし…要するにテストセッションやら予選やら決勝中など、いろんなバージョンがあったということなんだと思います。
そう言える部分がヘッドライトの下のDUNLOPのロゴもそう。このデカール、貼ってないしようも存在したようだし、それこそSparkではロゴの色が白いし。このキットは黒いロゴだけど、これはまぁ、キットを信用する…というかそうせざるを得ないのでこのまま仕上げてみました。
タイヤデカールは同じく定着が悪かったのでマークソフターなんかじゃなかなか定着しなかったので、マークソフターでできるだけ密着させた後、サッとシンナーを塗ってデカールをわざと溶かして圧着させています。危険な技だけどタイヤデカールがシルバリング起こしたりしてるよりいいかな…と言うところです。
ネックだったヘッドライト。これはキットに入ってたレジンの塊のパーツで組んでみたら案外、悪くないじゃんと言うのが正直な感想。
あんな黄ばんだ透明レジンの塊が丁寧に磨きだしてやること、あるいは丁寧に塗ってやることでここまできれいになるとは自分でもびっくり。
ライトレンズの部分はフィニッシャーズのクロームシルバーでもちろん裏側から塗っています。TRONのライトレンズのパーツも試しに入れてみたけど、それよりもこっちの方が「っぽく」仕上がったのでこうしました。
自分の中にここはヒートプレス or バキュームしなくちゃという頭があったので、このパーツをそのまま使うというのは選択肢に入ってなかったんですよね。でも、作ってみたら案外いい感じだったので「なーんだ」という気分。「これでもいいのか」…と納得させられた気がしました。
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あー、とにかく今は半年ぶりに完成させることができたのが嬉しいです!前作のリジェといい、この武富士ポルシェといい、根本的なところにエラーを抱えたキットだったからいろいろストレスを抱えながら、しかも製作期間がかなり長期にわたるものが続いてしまってなかなか大変でした。
このキットもポルシェ祭りの話を聞いて「サクッと作ろう」というのがコンセプトだったはずなんですが全然違う結果に。でも、今、自分はかなり満足しています。
話はちょっとそれますけどSparkも以前と比べるとミニカーとしての出来はいいですけど、実は全然ボディのラインなんかが違うんですね。自分はこのスターターのキットの方が962らしいラインが出ていると思うんですけど、今度2台を並べて比較してみるのも面白いかもしれません。
さ、次は何を作ろうかなぁ〜。
・・・こんな今が一番幸せ☆