2024年11月06日

FINISH!!!!! TAMEO 1/43 MINARDI Ford M195B 1996

約半年放置になっちゃってすみません。

元気にやってます・・・
と書きたかったんですが、Twitterでは散々書いてきた通り、身体が言うことを聞いてくれなくなってしまい…

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自分は喘息もあるので元々SpO2は高くないですが、89〜90%ってだいぶ苦しいし、日常生活に支障が出るレベルでした。
そんなことが数ヶ月続いたため、春からミニカーのクラブ活動にも出られない、社会的にもミニマムな仕事だけこなすだけで精いっぱいという状態でした。少しずつ症状はマシになってきたので月末からは追加の仕事も入れていますが・・・

こんなことがあり、ドタキャンで静岡ホビーショーにも行けず、またBLOG更新どころじゃなくなってた…というのが真相でした。
静岡ホビーショー、楽しみにしてくださった方、すみませんでした。

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それでも一応、静岡に間に合うように作品だけは意地でも仕上げたんです。
(半年前の)前回はボディ塗装まで載せたので、続きから書いていきます。

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ベースデカールを貼った姿がこれ。
このキット、前年1995年のM195とは逆にブルーが塗装、白がデカールです(*M195は白塗装に青デカール)。

このデカール、さすがタメオというべきか(大変ではあるものの)フィッティングも良好。
目立った左右差もなく貼れたかな?というところではあるんですが、画像だと見にくいですが、白の縁に蛍光緑が入ってるんです。
そこだけはさすがに割れる・・・でももう約30年前のキット。しょうがないですね。

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このキット、空力負荷物がとても多いのでそれ用の穴はデカールの上からもしっかりあけておきます。
じゃないとどこに刺さるのかわからなくなるので。

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問題はウイング類に貼る蛍光緑のデカール。
ご覧の通り、ボロボロ。タッチアップしたり2セット目のスペアデカールを使ったりしてなんとか貼りました。
マークソフターだと溶けちゃうので熱でギュッ!っと圧着させた方がまだマシ…という感じです。

この車、リアウイングのフラップが3枚あるのでめちゃめちゃ大変です。
そしてよりによってメインウイング、翼端板、アンダーウイングはカーブしている関係でホワイトメタル製。
その幅とエッチングでできている一番上のフラップの幅を合わせなくちゃいけないから大変です。

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後ろ側はこんな感じ。特にロワーフラップはもうしょうがないです。
実物が2枚ずつ重なってるのでその段差をメタルで表現しようと思ってるようですが、さすがにやりすぎ。これがCAD設計の悪いところですね。

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表側はデカールの状態を考えたらまぁまぁかな?・・・この上にフラップが来るから見えなくなっちゃうんだけど。

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VALLEVERDEのロゴを貼ると一気にミナルディっぽくなる。

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裏側もVALLEVERDEを貼りつつ、ウイングの段差に蛍光緑を密着させて↑写真からだいぶボコボコを解消してます。

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そして一番問題なのがここ。
ラミーで作ってもフィジケラで作っても子持ちウイングの蛍光グリーンデカールの下地(の白)が入ってないんです。
ここはしょうがないので「らしく」調色したものを筆塗りして、その上から2セット目のスペアデカールを貼ってまっす。

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物量作戦とアドリブでやった割には案外うまく行った子持ちウイング。
ここまでのプロセスを言わなきゃわからないでしょ?www

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フロントウイングは意外と貼れる・・・と思いきや、ウイング幅に対してデカール幅が足りない・・・
ウイングを詰めるわけにいかないので、デカール両端をこれまた「らしい色」でタッチアップしてます。
案外わからないでしょ?そして割れがひどいところだけ余剰デカールを貼って穴をふさいでます。

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ロゴデカールも貼っちゃえば案外わからないでしょ???ここは目立つ部分なので何とかなったのが嬉しいのです。

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で、小物類はクリアコート。
最近は4台体制の外付けハードディスクの排熱を使って乾燥させてます。

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ボディもだいたいデカールの位置が決まったら一旦軽くクリアコートしてます。ずれたり剥がれたりすると嫌なので・・・。

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続いてクリアコート→乾燥→クリアコート→乾燥→中研ぎ→クリアコート→乾燥→中研ぎ
・・・みたいな感じでひっきりなしに塗って削ってを繰り返しました。

最初のクリアコートは意図的にデカールを溶かして密着させるよう、やや薄めのクリアを使ってます。
今回も塗料は全てフィニッシャーズカラーです。

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・・・と、チマチマやってきたパーツを組み合げて。

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仮組みはしっかりやったので合わない場所は特になく、組み上げはあっさりいけました。

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給油口は今回のキットにはいつもと違うパーツが入っていたので真ん中だけフラットブラックで塗ってらしく仕上げています。
ディフレクターも研ぎ出しは難しいものの、型になるエッチングが入ってるのでそれに沿って金属棒でゆっくり曲げて行けばちゃんとフィットします。そこがCAD時代のタメオのすごいところ。

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ここまで来て、タイヤに全く手を付けていないことに気づき・・・慌ててキット附属のウエットタイヤを用意しました。

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このキット、何を狙ったのか2台とも1コーナー〜サンデボーテでリタイヤしたモナコ仕様なんです。
このため、ウエットタイヤが付属してきます(*あの雨で完走7台、パニスのリジェが優勝したレースです)

タイヤそのままの表面がテカテカだとリアリティに欠けて嫌だったので表面だけ少しだけヤスってます。
(*1輪失敗してスリックタイヤになっちゃったのでドナーから移植してます…どーせたぶん使わないので)。

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これ、ホイールがフォンドメタルなんですよね(→フォンドメタル・・・マジで次作についてのフリです)

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で、完〜成。
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組み上がっちゃえばけっこうカチッとしてるように見えちゃうかもしれません。

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でも、結構いろんなところが妥協の産物です。

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艶も陶器みたいになる一歩手前でクリアコートは止めました。
しかし、個体差こそあれどこの時代からタメオのパーツやウイング類の精度は確実に上がりました。
組み上げが簡単です。

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リアウイング、見てやってください。
こんなところに3枚フラップが付き、そこに当時「出前ウイング」と言われた、この車にしかつかない形状のものが付くんです。

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横から見るとこんな感じ。リアウイング、出前ウイング、子持ちウイング、これらすべての水平垂直が出るよう固定するだけで精度は上がって見えます。

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やっぱりウエットとタイヤがおもちゃっぽいかな?何か、いいアイデアないですかね?

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でも完成しちゃえば結構いいですね。
何を隠そう、ボク自身、過去のF1マシンでフェラーリF92Aの次に好きなのってこの車なんですよ(←マジ)w
だからキットは出てすぐに買ったんです。でも、本命すぎちゃって作れなかった。

今年はセナ没後30年ということで所属してる模型クラブのルマンの会のテーマが「F1」なんです。
だから、この波に乗らず、いつ作る!?という感じで重い身体に鞭打って作りました。

今週末、11/10開催の横浜ホビーフォーラムでも展示します(ボク自身も会場にいます)ので、良かったら声かけてください。

実はめちゃめちゃ駆け込みですがもう1台持って行くつもりでいます(まだ研ぎ出ししてるが大丈夫か!?)。
そっちはTwitter以外ではUPしてないので現地に行ったら発表しますね!

posted by Yoshitaka at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | TAMEO 1/43 MINARDI Ford M195B | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年05月16日

A WHOLE NEW WORLD

静岡ホビーショーでお会いする予定だった皆さま、本当にゴメンナサイ。
自分の持病の悪化に加えて、ホビーショー直前に仕事のトラブルに巻き込まれて静岡どころではなくなっちゃった・・・ドタキャンの真相です。

仕事のトラブルについては誰しもが通る道ではあるかと思うんですが、今回のは仕事内容自体というより契約トラブルに近いものがあって正直未だに結構堪えているし、あの仕事については考えたくない状態が続いています(とはいえ家でやらなくちゃいけない仕事もあるんですが)。

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ここには全然UPしてこなかった、静岡ホビーショー向けに作った作品を載せておこうと思います。Twitterでは時々晒していたんですが断片的になっちゃうので、まとめの意味でこっちにもUPしておこうと思います。

製作したのは「ミナルディフォードM195B」。1995年、いまやフェラーリデザイナーとなったアルド・コスタがゼロから開発したマシンを安全基準などを中心に1996年仕様にアップデートした(だけの)車です。乗ったのはペドロ・ラミーがフル参戦、2ndシートはフィジケラ、タルソ・マルケス、シーズン中盤からはシートが切り売り状態で資金持ち込みのジョバンニ・ラバッジも乗りました。


そのM195B、ボクは当時から大好きで初めて1/20でフルスクラッチを試みたくらい大好きな車なんです。だからこのキットは「自分にとっては」本命すぎてなかなか組む機会がなかった・・・というのが嘘のような本当の話です。

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ざっと仮組み中の写真。
この辺の基本構造には特に問題なく、”ここは”タメオクオリティで素直に組めます!


・・・しかーし!!!
問題が出てくるのがリアウイング。
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この車、リアウイングの翼端板が平面ではないので、キットでもリアウイングのパーツはエクストラフラップ以外、全てホワイトメタルで構成されています。「フラップも含めて」…これがこのキットの一番難しく、かつ難所です。


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接着するだけならサラッとできるし、案外簡単じゃん!と思った自分がバカでした。最初は瞬着で組んだんですが、アッパーフラップ含めて全てメタル、そこに色々とデカールを貼らなくちゃいけないことを考えると強度も持たせなくちゃいけない…と思い、ハンダで組み始めたんです。

するとウイングだけなら形になるんですが上にハマる予定のフラップが届かない。なんかおかしいと思い、デカールの幅も確認してみたら、「要するにすべてのリアウイング面のメタルパーツの横幅が1-1.5mmくらい広すぎる」んです。

よりによってホワイトメタルのパーツ同士をハンダで組んだ後に気付くこの事態・・・
翼端板が溶けないよう工夫しながら剥がしました。

そこからウイングパーツをエッチングと同じ幅に寸詰め。ハンダ付けで汚くなった部分をデブリするような感じ必死に作業しました。
また、翼端板がメタルだとわかりづらくするために死語かもしれませんが所謂「薄々攻撃」をします。要するに翼端板断面だけエッジを削って薄く見せるテクニックです。
・・・自分の中では本命すぎる車なのでそこまでします(笑)


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で、組み上がったのがこちら。
・・・はいいけど、これ、どうやって塗るの!?という別の問題が来るわけです。

結局自分はウイングを一体成型のまま塗りました。
翼端板にはボディカラーのデカールが用意されてはいるんですが、ここは全部をボディカラーに塗ってから、黒を塗って黄緑部分はデカール、という形に構成変更しながら作りました。


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リアがとりあえず形になった所でフロントウイングも組んでおきます。

こっちは付属の治具を使ってスプリッターを曲げる必要こそあるものの、素直に組めました…と、"この時"は思っていました。

結果から先に書くと、リアだけではなく「フロントウイングもデカールよりも幅が1-1.5mmくらい広い」んです(それでも車全体のディメンション的にはおかしくない程度ですが)。
幸い、この時代のタメオキットはデカールが2枚付いているので、そこを2枚ともデカールを使ってうまくカバーしながら作ることになります・・・

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組みあがったパーツを(タイヤ以外)すべて仮組みするとこんな感じ。あ、リアウイングの「おかもちウイング」も付けてないですね。
こう見ると結構タメオらしくかっちり組めるような「感じ」だけはするかもしれません。

おかもちウイングを付けるとこうなります。ここがこの車のチャームポイントですね!
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タメオらしくきちんとパーツの処理をすれば水平・垂直はきちんと出るので、塗膜のクリアランスを考えつつ、パーツ同士の間隔を少し緩めに組んでいきます。

とりあえず形になりそうだったのと、この時点ですでに4月中旬だったので静岡ホビーショーに間に合わせるにはかなりギリギリ・カツカツのタイミング。だから迷ってる時間はなくさっさと塗装に移りました。


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ボディ下塗りは安定のフィニッシャーズのホワイトプラサフ。

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一緒に塗れるものは一緒に塗って効率良く作業します!

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この中に、問題のリアウイングも入っているわけです。
まさか90年代後半のF1マシンのリアウイング、しかも全てメタルでできているものを組んでから塗ることになるとは思っていませんでした。

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やっぱり塗料がうまく入ってくれるところ/入ってくれないところは正直あります。
塗料が十分届かない場所(ロアーウイングと翼端板内側)に十分塗料が届くよう意識して塗りました。逆に塗れすぎてしまうところは乾いたらサンディングした方が後々のためかと思います。


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ホワイトプラサフを塗りまくってもこんなにボロボロ・・・でもさすがにもうバラせないし、バラしたところで他の組み方もよくわからないので、サフを塗りつつ、チマチマ凹凸を削っていきました。


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プラサフをめっちゃ厚塗りして、乾かしている間に・・・

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初めてオートモビルカウンシルに行ってきました(笑←なので乾燥時間を考えて意図的に厚塗りしましたw)

自分もこういうのが楽しめる年齢になったんだなぁとしみじみ思いました。楽しかったです、カウンシル。
キャンギャルみたいのがいない=それを狙うカメラマンがいない…純粋にクルマを見れたのが一番楽しかった。

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ガンディーニが亡くなったために急遽テーマが、ガンディーニの車たち・・・に変わったものの、その企画途中に本来の展示テーマだったピニンファリーナまで亡くなってしまうという悲劇。

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メルセデス 190E 2.5-16 EVO-U  この車はいつ見てもめちゃくちゃカッコイイですね。

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お隣さんは自分の車のご先祖様。6シリーズのアルピナって憧れます。かっこいい。


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帰ってきてからちゃんと乾いたプラサフの上からフィニッシャーズのAPブルーに黒を混ぜた色を塗ったら、さすがに黒すぎたw
でも、シンナーにドボンはせず、塗膜で傷埋めをしたかったのであえてこの上から再塗装。APブルーの比率を増やしました。

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これでも少し濃すぎるし、メタリックが弱いのかもしれないけど、自分が思うM195Bの青ってこういう感じなんです。
だからフィーリング重視で塗りました。


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もちろん効率重視なので他の同色パーツも塗装します。

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やっぱりリアウイングのロアウイング〜翼端板内側に塗料が入りにくいんですね。
でもボディカラーにしたいのは翼端板外側だけなのでここは特に問題ありません!
乾いたら翼端板内側にダマになって乾いてしまった部分だけはサンディングしています。

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・・・あんまり長く書くと読む気もなくなると思うので、今日はひとまずここまで。

次回はデカールから・・・でしょうかね?
posted by Yoshitaka at 03:02| Comment(0) | TrackBack(0) | TAMEO 1/43 MINARDI Ford M195B | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年05月09日

静岡ホビーショー2024

直前告知ですみません。

今年の静岡ホビーショーですが、自分の都合で土曜日のみの参加です。
(作品はもちろん日曜日もありますが)

いつもルマンの会を目当てに来てくださる方、可能であれば土曜日に来てください♪

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こんなレア車種がお待ちしていますw


(追記; ごめんなさい。仕事のトラブルで土日とも参加できなくなりました。横浜でお会いできたらと思います。)
posted by Yoshitaka at 21:57| Comment(0) | TrackBack(0) | TAMEO 1/43 MINARDI Ford M195B | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする