2014年06月22日

2014 LE MANS 24 HOURS Vol.4

今日から全車紹介を始めようかと思います。

今年は例年よりもセキュリティが無駄に強化されてた影響で昨年までのように思い通りの場所で撮影できず・・・そのためフェンスが鬱陶しい画像もあるかと思います。ただ、ここはプロのフォトグラファーじゃない以上、どうしようもない部分なのでスルーしてください。

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#79(LM GTE Am) PROSPEED COMPETITION / PORSCHE 911 GT3 RSR

今年は2台体制となったプロスピードコンペティション。過去数年も2台目もリザーブ登録されてましたが、結局かなわず。でも今年は直前でミレニアムの2-3台が撤退したのでここと#57クローンレーシングが繰り上がりました。
この#79には2012年にもこのチームから出走したブレット・カーティスというアメリカ人ジェントルマンドライバーも乗りこみました。この人、以前仕事の関係で東京に数年間住んでたということで結構日本語話せるんです。前回も会ったよね」みたいな話をしたら「にせんじゅうにねん」って日本語で返してきましたから(笑)

ただ、予選で自分の目の前で結構大きなクラッシュをしてしまい金曜日のパレードにもブレットは来てませんでした。エントリーリストからもオフィシャルリザルトからも名前が外れてるので決勝にも出なかったものと思います。けど、だとしたらブリークモーレンとクーパー・マクニールの二人で24時間走り切った訳でこの二人、すごいですね!!


#81.1.jpg
#81(LM GTE Am) AF CORSE / FERRARI 458 ITALIA

今回のルマン最大勢力となったAF CORSEの1台。アマクラスですけど、実は助っ人としてメルセデスF1の3rd ドライバーをやっているサム・バードが乗り込んでいます。決勝最初の雨の中、トヨタ#7とアウディ#3をクラッシュに巻き込んでしまったのはこの車・・・こちらもそのままリタイヤとなってしまったので決勝ではわずかしか走ってません。AF CORSEのエントリーした車の中で一番紅い面積が広くてきれいな車だったのに残念でした。


#88.1.jpg
#88(LM GTE Am) PROTON COMPETITION / PORSCHE 911 RSR

今年もデンプシーレーシングの親チームとなったプロトンコンペティション。これまで数年間、ずっとスポンサードしてくれていたゲルバーマイヤーが離れたようで、アブダビ関係のスポンサーを持ち込んだアルークバイシをドライバーに起用しました。それでもアマクラス2位表彰台はすごいですね。


#90.1.jpg
#90(LM GTE Am) 8 STAR MOTORSPORTS / FERRARI 458 ITALIA

8STARとしてエントリーしているものの、ここは今年も実質的にAF CORSEのオペレーションで走りました。この写真を撮ったのはフリーか予選ですが決勝早々にクラッシュしてしまい、フロントバンパーが無塗装の物をつけざるを得なかったのか大半の時間をツギハギカラーで走っていました。
今年のルマン、チームオーナーのポトリッチョが乗ってないんですよね。その代わりに乗ったモンテカルボがフリーでもクラッシュしてたなぁ・・・あ、この人自分と誕生日が同じなんだった(笑)


#91.1.jpg
#91(LM GTE Pro) PORSCHE TEAM MANTHEY / PORSCHE 911 RSR

今年一番の驚きがマンタイが全〜然冴えなかったこと。予選でも#92はドライブシャフトのトラブルでロクに走れず。この#91にのったピレに大丈夫なの?って聞いたら「問題ははっきりしてるし、こっちの車には問題ない」って言ってたけど、結局なんとか完走といったレベル。走行シーンを見ててもライバルであるフェラーリやアストンたちに比べてかなり縁石に乗って走ってるんですよね。そうしないとタイムが出ないってことだと思いますけど。
ピレを応援するために色々持ち込んだけど、なんで自分が応援するドライバーっていつも結果が出なくなっちゃうんだろう。以前からずっと不思議。応援するのが申し訳なくなってくるわw


#92.1.jpg
#92(LM GTE Pro) PORSCHE TEAM MANTHEY / PORSCHE 911 RSR

で、その#92。
予選でのトラブルはあったものの、結果を残したのは結局今年もこっちでした。クラス3位だけどなんだか全然惜しかった印象が無く。もっとも決勝序盤にAF CORSE#60の巻き添えクラッシュがあったからしょうがないんですけど。
カラーリングもイマイチだし、今年のマンタイポルシェはプロトが華々しかった分、余計に地味なルマンになっちゃった感じは否めませんでした。

#95.1.jpg
#95(LM GTE Am) ASTON MARTIN RACING / ASTON MARTIN VANTAGE V8

去年のシモンセンの事故から1年。信じられない・・・本当にドラマチックなクラス優勝でした。表彰台・・・もちろんアウディ#2の優勝も嬉しかったけど、自分としてはこっちの優勝表彰台も同じくらい嬉しかった。特に去年も見てるから余計に。あのポールセンが表彰台でのインタビューされて・・・あんなにちゃんと話してるポールセン、初めて見た(笑) でも、ファンはみんな分かってる。
しかもAMRとしてはプロクラスに2台、アマクラスに2台の計4台出したものの表彰台はこの車だけ。余計に嬉しかったんだろうな。


#97.1.jpg
#97(LM GTE Pro) ASTON MARTIN RACING / ASTON MARTIN VANTAGE V8

実質的なワークスの中のワークス#97
去年はアートカーを走らせたけど今年は通常カラー。後述の#99が予選で撤退となってしまったので、この撮影後からサイドにデカデカとINTERUSHのロゴがついてしまい自分としては興味半減。以前、インディの時にも書いたけどどうも胡散臭いよなぁ、このスポンサー。
ダレンターナー、シュテファンミュッケの2人に加えて今年はここにブルーノ・セナが乗ったんですけど、決勝ではベストラップでは相当速かったもののクラッシュで遅れてしまい結果は残らず。残念でした。


#98.1.jpg
#98(LM GTE Am) ASTON MARTIN RACING / ASTON MARTIN VANTAGE V8

ラミー・ダララナ・ナイガード組の#98。こっちも序盤に謎のコースアウトがあって遅れたのをはじめあまり見せ場が無く終わってしまいました。ラミーって最近、アマクラスに助っ人で乗ることばかりでなんだかかわいそう。2011年にはプジョー908最後の年に2位になっているのに。。。ダララナってどういうキャリアを積んだドライバーなんだろう?と思って調べたら見た目ほど実年齢は行っておらず(笑)、いわゆるジェントルマンドライバーなのかな。レースキャリアもまだ7-8年みたい。それでもルマンに出られるって素敵なことだなぁ。


#99.1.jpg
#99(LM GTE Pro) ASTON MARTIN RACING / ASTON MARTIN VANTAGE V8

AMRではあるものの実質的にはWTCCをやってたバンブーエンジニアリングとCRAFTの合弁チームです。だからWTCCでも乗っていたアレックス・マクドールとダリル・オーヤンが乗りこみました・・・が、予選でフェルナンドリースが大きなクラッシュ。クラッシュ後の車を見たらまるで去年のシモンセンのクラッシュを彷彿とさせるボディのひしゃげ具合と左のドアが無くなった姿。一瞬嫌な予感はしたもののドライバーは無事。
でも、そのクラッシュのおかげで決勝は辞退せざるを得なくなってしまいました。オーヤンはお母さんも連れてきてたのに気の毒に。FBを見ると決勝序盤に親子で観覧車に乗ってたみたいですね(笑) 去年までの指定席だったら自分の真後ろあたり、観覧車の行列にオーヤン親子が並んでたのかと思うとちょっと笑えますw
posted by Yoshitaka at 09:05| Comment(6) | TrackBack(0) | 2014 LE MANS 24HOURS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
遅くなりましたがルマン取材旅行おつかれさま。
FB読まないので諸事情分かりませんが、いろいろ大変だったようで・・・。それでも写真はしっかり撮ってらしたんですね。
また全車紹介ですね、どこよりも思い入れたっぷりのレポート、楽しみです。
正直、レースの知識はさっぱりなんでレーサーの名前やチームの事情を聞いてもちんぷんかんぷんなんですけど、個人目線でのレポートを読んでいると遠いヨーロッパのレースのことが何だか身近に思えてきて面白いです。
フェラーリ458のレース仕様はなかなか迫力があるスタイリングで良いですね。模型作ってみたいです。
Posted by おひつじ@tak at 2014年06月22日 14:43
☆ おひつじ@takさん

ジャーナリストじゃないですし取材してるつもりはないんですけど、何となく話してるうちに知っちゃったことなどがあまりに多くてこうなっちゃいました(笑)
それこそジャーナリストじゃないし、変なしがらみがないので自由に書いています。いろんな国のいろんなチームが来ています。もちろん各メーカーのワークスチームもいますが、偉大なる草レースと言われる通り、ローカルチームもいるわけです。そういうチームが同じステージで戦うのって面白いですよね。

458やバンテージはかっこいいですよ。でも、さすがにちょっと見飽きたかなという思いが出てきました。。。
Posted by Yoshitaka at 2014年06月23日 17:43
取材&編集乙カレー(^^)
相変わらずの良質な画像で模型の資料にもバッチリだね。
気になったのはアストンのピトー管。まるでファンカー並みでw
例のBD-Rを昨日発送したから明日か明後日には投函されるんじゃないかな?
今回は放送合計15時間ぐらいで50GB2枚に分けてダビングしてあるから。
Posted by 新米パパ at 2014年06月23日 19:21
☆ 新米パパさん

ありがとうございます!明後日だと当直で不在なので確認が遅くなっちゃうかもしれませんが届いたら連絡します!

アストンのピトー管は実は毎年の事なんです。ルマンの場合、全車の撮影を目指す場合には最初のセッションでとりあえず抑え画像を撮っておかないと、弱小チームを中心に大きなクラッシュをしてしまうとそのまま撤退なんてこともザラなんですよね。そこで自分はまず最初のセッションの明るいうちに全車撮影しちゃうんですが、その時ってチームにとってはちょうどデータ取りのセッションなわけですよ。だからアストンは毎年このセッションだけピトー管を立てて走ってます(毎年、このセッションの画像ばっかりUPしてるのがバレちゃうかもw)
いやー、今年はこれまでと違って全部、フェンス越しの撮影になってしまっておかげでダメ画像を消す作業に追われてます。例年の数倍のデータ量、撮影せざるを得なかったので…日本に帰ってきてから何十GB消したことか・・・(苦笑)
Posted by Yoshitaka at 2014年06月23日 23:06
ずっと見てたよん。おつかれちゃん。いいね、ルマン。
ポルシェ格好良いね。作りたくなっちゃうね。
フェラーリも良いね。こいつも作りたいね。
結構良い思いも悪い思いもしたようで、良い思い出じゃん。
お土産話を聞きたいから、ホルモン食べに餃子の町においで。
Posted by エル at 2014年06月24日 19:48
☆ エルさん

スミマセン、レス遅くなりました。
ルマン、毎年なんらかの新しい刺激がありますからねー。でも、FBにもたくさん書いたとおり、今年はいろいろ不運にも見舞われて、楽しかった印象よりも大変だったー、疲れたーっていう印象の方が強いんです。これまでがラッキーすぎたんでしょうけど、ちょっと腑に落ちない点もあったりで。
だから来年も行きたい気持ち1/3、別のレースに行こうかなっていう気持ち1/3、残りは迷ってる部分です


今年の夏は宇都宮、行きます!絶対に!!
Posted by Yoshitaka at 2014年06月26日 18:02
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