静岡ホビーショーでお会いする予定だった皆さま、本当にゴメンナサイ。
自分の持病の悪化に加えて、ホビーショー直前に仕事のトラブルに巻き込まれて静岡どころではなくなっちゃった・・・ドタキャンの真相です。
仕事のトラブルについては誰しもが通る道ではあるかと思うんですが、今回のは仕事内容自体というより契約トラブルに近いものがあって正直未だに結構堪えているし、あの仕事については考えたくない状態が続いています(とはいえ家でやらなくちゃいけない仕事もあるんですが)。
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ここには全然UPしてこなかった、静岡ホビーショー向けに作った作品を載せておこうと思います。Twitterでは時々晒していたんですが断片的になっちゃうので、まとめの意味でこっちにもUPしておこうと思います。
製作したのは「ミナルディフォードM195B」。1995年、いまやフェラーリデザイナーとなったアルド・コスタがゼロから開発したマシンを安全基準などを中心に1996年仕様にアップデートした(だけの)車です。乗ったのはペドロ・ラミーがフル参戦、2ndシートはフィジケラ、タルソ・マルケス、シーズン中盤からはシートが切り売り状態で資金持ち込みのジョバンニ・ラバッジも乗りました。
そのM195B、ボクは当時から大好きで初めて1/20でフルスクラッチを試みたくらい大好きな車なんです。だからこのキットは「自分にとっては」本命すぎてなかなか組む機会がなかった・・・というのが嘘のような本当の話です。
ざっと仮組み中の写真。
この辺の基本構造には特に問題なく、”ここは”タメオクオリティで素直に組めます!
・・・しかーし!!!
問題が出てくるのがリアウイング。
この車、リアウイングの翼端板が平面ではないので、キットでもリアウイングのパーツはエクストラフラップ以外、全てホワイトメタルで構成されています。「フラップも含めて」…これがこのキットの一番難しく、かつ難所です。
接着するだけならサラッとできるし、案外簡単じゃん!と思った自分がバカでした。最初は瞬着で組んだんですが、アッパーフラップ含めて全てメタル、そこに色々とデカールを貼らなくちゃいけないことを考えると強度も持たせなくちゃいけない…と思い、ハンダで組み始めたんです。
するとウイングだけなら形になるんですが上にハマる予定のフラップが届かない。なんかおかしいと思い、デカールの幅も確認してみたら、「要するにすべてのリアウイング面のメタルパーツの横幅が1-1.5mmくらい広すぎる」んです。
よりによってホワイトメタルのパーツ同士をハンダで組んだ後に気付くこの事態・・・
翼端板が溶けないよう工夫しながら剥がしました。
そこからウイングパーツをエッチングと同じ幅に寸詰め。ハンダ付けで汚くなった部分をデブリするような感じ必死に作業しました。
また、翼端板がメタルだとわかりづらくするために死語かもしれませんが所謂「薄々攻撃」をします。要するに翼端板断面だけエッジを削って薄く見せるテクニックです。
・・・自分の中では本命すぎる車なのでそこまでします(笑)
で、組み上がったのがこちら。
・・・はいいけど、これ、どうやって塗るの!?という別の問題が来るわけです。
結局自分はウイングを一体成型のまま塗りました。
翼端板にはボディカラーのデカールが用意されてはいるんですが、ここは全部をボディカラーに塗ってから、黒を塗って黄緑部分はデカール、という形に構成変更しながら作りました。
リアがとりあえず形になった所でフロントウイングも組んでおきます。
こっちは付属の治具を使ってスプリッターを曲げる必要こそあるものの、素直に組めました…と、"この時"は思っていました。
結果から先に書くと、リアだけではなく「フロントウイングもデカールよりも幅が1-1.5mmくらい広い」んです(それでも車全体のディメンション的にはおかしくない程度ですが)。
幸い、この時代のタメオキットはデカールが2枚付いているので、そこを2枚ともデカールを使ってうまくカバーしながら作ることになります・・・
組みあがったパーツを(タイヤ以外)すべて仮組みするとこんな感じ。あ、リアウイングの「おかもちウイング」も付けてないですね。
こう見ると結構タメオらしくかっちり組めるような「感じ」だけはするかもしれません。
おかもちウイングを付けるとこうなります。ここがこの車のチャームポイントですね!
タメオらしくきちんとパーツの処理をすれば水平・垂直はきちんと出るので、塗膜のクリアランスを考えつつ、パーツ同士の間隔を少し緩めに組んでいきます。
とりあえず形になりそうだったのと、この時点ですでに4月中旬だったので静岡ホビーショーに間に合わせるにはかなりギリギリ・カツカツのタイミング。だから迷ってる時間はなくさっさと塗装に移りました。
ボディ下塗りは安定のフィニッシャーズのホワイトプラサフ。
一緒に塗れるものは一緒に塗って効率良く作業します!
この中に、問題のリアウイングも入っているわけです。
まさか90年代後半のF1マシンのリアウイング、しかも全てメタルでできているものを組んでから塗ることになるとは思っていませんでした。
やっぱり塗料がうまく入ってくれるところ/入ってくれないところは正直あります。
塗料が十分届かない場所(ロアーウイングと翼端板内側)に十分塗料が届くよう意識して塗りました。逆に塗れすぎてしまうところは乾いたらサンディングした方が後々のためかと思います。
ホワイトプラサフを塗りまくってもこんなにボロボロ・・・でもさすがにもうバラせないし、バラしたところで他の組み方もよくわからないので、サフを塗りつつ、チマチマ凹凸を削っていきました。
プラサフをめっちゃ厚塗りして、乾かしている間に・・・
初めてオートモビルカウンシルに行ってきました(笑←なので乾燥時間を考えて意図的に厚塗りしましたw)
自分もこういうのが楽しめる年齢になったんだなぁとしみじみ思いました。楽しかったです、カウンシル。
キャンギャルみたいのがいない=それを狙うカメラマンがいない…純粋にクルマを見れたのが一番楽しかった。
ガンディーニが亡くなったために急遽テーマが、ガンディーニの車たち・・・に変わったものの、その企画途中に本来の展示テーマだったピニンファリーナまで亡くなってしまうという悲劇。
メルセデス 190E 2.5-16 EVO-U この車はいつ見てもめちゃくちゃカッコイイですね。
お隣さんは自分の車のご先祖様。6シリーズのアルピナって憧れます。かっこいい。
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帰ってきてからちゃんと乾いたプラサフの上からフィニッシャーズのAPブルーに黒を混ぜた色を塗ったら、さすがに黒すぎたw
でも、シンナーにドボンはせず、塗膜で傷埋めをしたかったのであえてこの上から再塗装。APブルーの比率を増やしました。
これでも少し濃すぎるし、メタリックが弱いのかもしれないけど、自分が思うM195Bの青ってこういう感じなんです。
だからフィーリング重視で塗りました。
もちろん効率重視なので他の同色パーツも塗装します。
やっぱりリアウイングのロアウイング〜翼端板内側に塗料が入りにくいんですね。
でもボディカラーにしたいのは翼端板外側だけなのでここは特に問題ありません!
乾いたら翼端板内側にダマになって乾いてしまった部分だけはサンディングしています。
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・・・あんまり長く書くと読む気もなくなると思うので、今日はひとまずここまで。
次回はデカールから・・・でしょうかね?