明けましておめでとうございます。
今年もこんなマイペースすぎ、かつ「製作記」どころか「製作しましたダイジェスト」みたいなBLOGですがよろしくお願いします。
(まぁ、元々模型BLOGにするつもりはないんですけどね)
・・・とまぁ、それはそうと前回取り上げたエレファントモデルの1/43フォンドメタルGR02の製作記らしきものを載せていきたいと思います。
まず、箱が珍しい・・・正方形。厚さも3cmくらい。しかもフルカラー。なかなか凝ってる。
中身を見てびっくりした。すごくきれいな色。
・・・ただ、作業を進めていくにつれてこれに騙されたことが明らかになっていくw
自分はリアサス、なにもしてない。つまり出力された状態でこれ!!
ここはもう少しパーツを分割してもいいように思う。一体化しすぎて加工するのがかえってめんどくさかった。
そんなこんな、動かない身体にムチ打って仮組んでみたのがこちら。
レジンの表面はヤスるとこんな色になって行きます。
フロントウイングを付けるとGR02らしくなる感じ。
タイヤは最初、タメオのパーツに置き換えようかと思ってた。
けど!手持ちを探したらフォンドメタルの4本スポークのホイールだけがなかったの(なぜか…前回のM195/Bもフォンドメタルだったから!?)
今、別パーツを定価で買うと高いのね(約3000円でした)
いずれ使うだろうし、一応、お守り代わりに買ったけど、基本的にはキットのパーツで組んでみることに。
さっそくサフ。これで結構形にアラがあることが分かってきて・・・
しかも、3D出力だと正直、加工が無理な箇所がたくさんあるんだよね。
薄くしたくても一体パーツだしなぁ…とか。
そんなこんな言いながらタイヤ・ホイールも一括で塗っていく。多少埃が入ってもあとでサンディングすれば問題なし!
一時期カオスになった、自分のPC回り。これ、何をしているかというと仕事で使うPCの熱で乾燥を早めようとしているのです!
ここから本塗装開始。赤に塗る部分はボディとフロントウイングのフラップだけなので一緒に塗っちゃいます。
黒にするところはものすごく多い…ように見えて実はタイヤ・ホイール、アンダートレイにサスアーム、前後ウイング類(…だけ?)
塗装した後に仮組んでも塗れてない部分は(少なくとも見える部分には)ないのを確認。
他の黒くするパーツたち。これらも乾燥待ちです。
塗装の最中、いろいろトラブっちゃっていきなりナス紺と、シルバーまで済んじゃってます…
ちなみにこの塗り分けだとノーズの赤い部分が小さすぎ。カーナンバーデカールが入らなくなるのでそこは考えて各自、塗ってください。
塗り終わって、クリアで全体の塗膜を均そうとしている時に問題は起きた。
リアカウルの左端が折れた。そう、ここは厚みが0.5mmくらいの3D出力レジンでしか支えられてない。
作業をし出すとついついそういうのって忘れがちじゃない?
自分もうっかりしてる時にこういうことが起きた・・・
でも、全体を塗るのはもうめんどくさかったからパート修理。該当部分のナス紺を削ってできるだけ平らにしてから再塗装開始。
もちろん、塗装作業の前にサスアームに干渉しない程度に瞬着で補強しておきます。裏面にね。
で、あらためて塗装やり直し。まぁ、言わなきゃわからない範囲でしょ?
たまにはボディの右側も。
これね、自分はマスキングシートをつかわなかったんだけど、やっぱり塗装ラインの左右差をなくしたい。
そのためにはマスキングシートを使うのが手っ取り早いのかな?
デカールを貼る。
まずビビったのが、このキット、箱にこれだけお金をかけてるのにまさかのベタデカールだったこと・・・
・・・ちょっとしたカルチャーショックでした。
そしてクリアが厚い。サイドポンツーンのLease Planデカールの断面を見て貰えばわかるかな?
クリア層が厚いのは悪い事ばかりではないんだけど、やっぱりシルバーの上に貼ることを考えると辛いよね。
この車、モノコック上面〜ノーズにかけてのデカールがなくて内心、「これでいいんだっけ!?」と疑問に思いながら資料をたくさんさがしました!(これで正解、無くてよかった) あとはクリアコート→研ぎ出しの繰り返しです。
自分はせっかちだから何回かクリアをかけて、ちょっと粗目のペーパーで磨い削っちゃいます。
やっぱり塗り分けたあとにクリアかけておくのってこういう時に差が出ると思う。
この車の場合、たまたま色をまたぐデカールがないけど、跨ぐデカールがある時には絶対にやっておいた方がいい。
で、改めてクリア。この時に注意しなくちゃいけないのはデカールのクリア層を削ってるからデカール自体、脆くなっているであろうこと。
それを認識してるかしてないかで全然違ってくる。
ハイ、塗り終わり。
あとは小物をちょこちょこ作っていきます。
3Dプリンターってすごいよね。これが一体成型なんだよ?どうやって塗れっちゅーの!?
FONDMETALのデカールがやや大きいのと、先述の通り、クリア層が厚いので時間をかけて、ウイングの間になじませていきます。
併せてミラーフィニッシュの切れ端に少し厚めのクリアパーツを乗っけて1mm x 1mm程度のものを作ってクリアレッドで(筆塗り)すればテールライトになります!
ウイング、右側は削りすぎてこんにちはしちゃったけど、ホビーフォーラムで誰からも突っ込まれなかったからバレてないでしょう!?
フロントウイングは赤いフラップ部分と黒いそれ以外のパーツをわけてくれたからとても助かった。
ここもデカールが厚いので普段はしないけど、ボディ以外も研ぎ出しをした方がベター。
これだけ荒いペーパーでヤスってもなかなかツライチにならない。
その間にタイヤ・ホイールはひとまず完成。
キットには赤い「FONDMETAL」のデカールが付いてくるんですが、これも考証ミスと思われ…いろんなところからホイール用のFONDMETALデカールを探し出して貼りました。
ツヤツヤなうちはイマイチに見えるけど・・・
フィニッシャーズのスーパーフラットコートをかけてやるだけでかなりリアリティが増す。
地味にこのキットを買った時点から一番難しいんじゃないかと思ってたのがここ。
分かります?GR02って1994年のミナルディM194のようにサイドポンツーン下端部がへこんでるんです。
そこにBetaとか細かいデカールを貼らなくちゃいけないという。
ここはさっさと貼ってマークソフターでなじませて、クリアコートして済ませました。
で、ついに上下合体!
モノコック下に位置決めのためにピンを立てておきました。ここを接着の「起点」にするイメージで。
でも、この時、どこかが干渉して0.5mmくらい合わなかったんですよ。。。
無理矢理、指で合わせちゃいましたけどね。
そのまま水平垂直は出てたのでリアウイングを付けちゃいます。
この間もモノコック下が分離しそうな予感がしたのでマスキングテープでの仮固定は継続させました!
この状態でしばらく放置・・・(たしかこの間に夕飯食べてたような・・・?)
そしてついにフロントウイングも接着〜。
こうなってくるとだいぶGR02に見えるようになりますねー。
あとはタイヤ・ホイールだけ。ブレーキとかも一応塗るけど、ほぼ見えなくなるのでこの時点で愛でておいて下さい(笑)
まずはフロントタイヤから接着。
これも瞬着だと、仮に外れちゃった時に「パキッ」と取れちゃうのが嫌なのであえてゴム系接着剤のぐにゃぐにゃした感じを生かします。
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かんせーい☆
ひとまず形にはなった・・・が!!!
やっぱり4輪ともタイヤが接地してないのは個人的に許せず・・・
いろいろ調整してたらやっぱりサスアームが割れました・・・
でも!でも!!
言われてもどこが割れれるか、わからないでしょ?
3Dキットって、それでいいのかなー?って
今までストリクトにやりすぎてた部分を少し自由にやろうよ?っていう提案なのかもしれない。
そんな感じでホビーフォーラム1週間前からマトモに作り始めてどうにかなった人がここにいます!!
3Dプリンタのキットって、時間をかけて作るキット、作りこむキットというよりはササっと作ってプロポーションを楽しむキットかな?と思ってます。
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ホビーフォーラムでのサプライズ。
twitter上ではほかにもエレファントモデルのGR02を作っている方がいるのは知っていたんです。
ただしあちらは1/20、こちらは1/43。
でも、並べてみましょうよ?ということで並べながら雑談してる時に、この方が作ってるモデルって大概が自分も作ってるモデルだぞ!?ということに気づいて・・・なにか運命を感じました(笑)
こんな感じで初めての(まともな)3Dプリンターキットの製作は終わりました。
個人的な思いとすれば、せっかくここまでする技術があるならもう少し柔軟性があるレジンを使って欲しいとか、デカールをもう少し改善して欲しい(ベタでもいいから、もう少し薄いデカールにして欲しい)、パーツ分割に難があるのも事実だと思う。
でもね、世間の厳しい同社へのキットの悪評は大概、1/20の話で、1/43はそこまでひどくなかった。
やっぱり作ってみないと分からないよね。自分もCPさんのところでGR01作らない?って誘われて、フォルムも何にも似てないキットを改造したくらいこの車ったちは好き。
好きな人なら組める。レジン・メタルキットってそう言うものだと思う。
ある意味、素材は変われど原点回帰かな?